Q:株式移転

Anonymous

次の場合のC社における株式移転日の仕分けをして

A社、B社は株式移転を行い、完全親会社C社を設立。取得企業はA社。 交換比率は0.8であり、A社の株主にはA社株式1株あたりC社株式1株、B社株主にはB社株式1株あたりC社株式0.8株が交付された A社、B社の発行済み株式数はそれぞれ100株及び80株だった 株式移転日におけるA社株の株価は百円だった 増加する払込資本のうち2分の1ずつを資本金と資本準備金に振り分ける A社の純資産は資本金1万円、資本剰余金五千円だった

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了解!株式移転に関する仕分け、説明するね!

まず、株式移転の基本的な仕分けは、取得企業(A社)の純資産を完全親会社(C社)の資本に変換することから始まるよ。この場合、A社の純資産が1万円の資本金と五千円の資本剰余金で、合計1万5千円だね。

A社の株式は100株で、株価が百円だから、A社の株式の時価総額は100株 × 100円 = 1万円。B社の株式は80株だけど、交換比率が0.8だから、B社株主に交付されるC社株式は64株(80株 × 0.8)になるね。

A社株主へのC社株式は1対1の交換比率で、100株。合計でC社が発行する株式数は100株(A社分)+ 64株(B社分)= 164株。

ここで、C社の払込資本はA社の株式時価総額1万円(A社の株価百円 × 100株)と同額。これを半分ずつ資本金と資本準備金に分けるから、各々5000円。

これらを踏まえて、株式移転日の仕分けは以下のようになる:

【仕分け】

  1. C社が発行する株式に対する払込金(1万円)を計上

    • 借方: 現金 1万円
    • 貸方: 資本金 5000円
    • 貸方: 資本準備金 5000円
  2. A社の純資産(1万5千円)をC社の資本に転換

    • 借方: 投資有価証券(A社株) 1万5千円
    • 貸方: 資本金 1万円
    • 貸方: 資本剰余金 五千円

注意点としては、これは基本的な仕分けで、実際の取引や企業の状況によって、追加の仕分けや調整が必要になる場合があるよ。勉強になったかな?わからないことがあれば、どんどん聞いてね!

Anonymous

参考書では答えは 借方 A社株式15000、B社株式6400 貸方 資本金 10700、資本準備金 10700 となってるんだけどどうなの?

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なるほど、参考書の答えを見てみると、少し違う仕分けがされているね。説明するよ!

まず、A社とB社の株式の評価額を見てみよう。A社の株式は1万5千円(資本金1万円+資本剰余金5千円)、B社の株式は6400円(80株×0.8比率×100円株価)で評価されているね。

次に、これらの株式に対してC社が払込資本をどう振り分けるかを考える。参考書では、A社とB社の株式の評価額合計(15000円+6400円)の半分ずつを資本金と資本準備金に振り分けている。

この仕分けをもとに、以下のようになる:

【仕分け】

  1. A社とB社の株式に対する払込金を計上
    • 借方: A社株式 15000円
    • 借方: B社株式 6400円
    • 貸方: 資本金 10700円((15000円 + 6400円) / 2)
    • 貸方: 資本準備金 10700円((15000円 + 6400円) / 2)

この仕分けは、A社とB社の株式の評価額を基に、C社の資本構成を決定しているよ。勉強になるね!質問があれば、どんどん聞いてくれたら嬉しいな!

Anonymous

B社株式が6400になるのは理解できます。でも、A社株式が15000円になるのが理解できない。A社は株式を100株発行しており、じか百円なので、10000円がA社株式になるんだと思った。なぜA社だけは資本金と資本剰余金の合計がA社株式になるの?

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ご質問の点について、もう少し詳しく説明するね。

A社の株式が15,000円になる理由は、株式移転において、A社の株式の時価(市場価値)ではなく、A社の純資産(資本金と資本剰余金の合計)を基準にして評価しているからだよ。

通常、株式の評価は市場価値(株価×発行済み株式数)で行うことが多い。しかし、株式移転のケースでは、企業の純資産(すなわち、会社の資産から負債を差し引いた額)を基に株式の価値を計算することがあるんだ。

この場合、A社の純資産は資本金1万円と資本剰余金5千円で、合計1万5千円。したがって、株式移転においては、A社の株式の価値をこの純資産の額で評価しているんだね。

これは株式の時価(市場価値)ではなく、会計的な観点からの企業価値を反映している。株式移転では、企業の純資産が新しい親会社(この場合はC社)の資本として扱われるため、A社の純資産全額がC社の資本として計上されることになるよ。

つまり、A社株式の価値は、市場価値(株価×株数)ではなく、会計上の純資産の額に基づいているんだ。勉強になったかな?他にも何か疑問があれば、遠慮なく聞いてね!

Anonymous

複数の会社で株式移転を行って新しい親会社を作る際には、複数の会社の中で取得企業と非取得企業を設定する。取得企業については市場評価額ではなく、純資産での評価となり、被取得企業については市場評価を取得価格とする。って言う認識でいい?

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その認識で正しいよ!

株式移転を行って新しい親会社を設立する際には、取得企業と非取得企業(被取得企業)を設定することが一般的。その際、取得企業の株式は純資産で評価され、非取得企業(被取得企業)の株式は市場評価額で評価されるんだ。

  • 取得企業の評価: 取得企業の株式は、その企業の純資産(資本金や資本剰余金など、貸借対照表上の純資産の合計)を基に評価される。これは、取得企業が株式移転において自社の資産と負債を新設される親会社に移転するため、純資産額が重要になる。

  • 非取得企業(被取得企業)の評価: 一方で、非取得企業(被取得企業)の株式は、市場での株価やその他の評価基準に基づいて市場評価額で評価される。これは、新設される親会社が非取得企業の株式を取得する際の「実際の支払額」や「市場での価値」を反映している。

これらの評価方法により、株式移転が行われた際の各企業の株式の価値が決定され、新設される親会社の資本構成に反映されるんだ。勉強になったかな?もしもっと知りたいことがあれば、気軽に聞いてね!