プロンプト改善戦略
より良い応答を得るためにプロンプトを改善するにはどうすればよいですか?
より良い応答を得るためにプロンプトを改善するためのいくつかの戦略があります。これらは、文書「Prompt engineering - OpenAI API」に詳しく記載されています。以下にその主要なポイントを要約します:
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明確な指示を書く:
- 詳細を含めて、より関連性の高い回答を求める。
- モデルに特定のペルソナを採用するように依頼する。
- 入力の異なる部分を明確に示すためにデリミター(区切り記号)を使用する。
- タスクを完了するために必要なステップを指定する。
- 望ましい出力の長さを指定する。
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参照テキストを提供する:
- モデルに参照テキストを使用して回答するよう指示する。
- 参照テキストからの引用を含めて回答するよう指示する。
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複雑なタスクをより単純なサブタスクに分割する:
- ユーザーの問いに対して最も関連性の高い指示を識別するために意図分類を使用する。
- 長い会話が必要なダイアログアプリケーションでは、以前のダイアログを要約またはフィルタリングする。
- 長いドキュメントを部分的に要約し、再帰的に全体の要約を作成する。
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「考える時間」を与える:
- モデルに結論に急がず、自分自身の解決策を考え出すよう指示する。
- 内部モノローグや一連のクエリを使用して、モデルの推論プロセスを隠す。
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外部ツールを使用する:
- 効率的な知識検索を実装するために埋め込みベースの検索を使用する。
- より正確な計算を実行したり、外部APIを呼び出すためにコード実行を使用する。
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変更を体系的にテストする:
- モデル出力を金標準の答えと照らし合わせて評価する。
これらの戦略を適用する際には、タスクや要件に応じて調整が必要です。また、実験を重ねることで、特定の状況に最適なアプローチを見つけることが重要です。
これらのアドバイスに対してそれぞれ実例サンプルをみたいです
もちろんです。それぞれのアドバイスに対する実例サンプルを以下に示します:
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明確な指示を書く:
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詳細を含める:
不明瞭なプロンプト:「量子コンピューターについて教えてください。」
改善されたプロンプト:「量子コンピューターの基本原理と、従来のコンピューターとの主な違いについて詳しく教えてください。」 -
特定のペルソナを採用する:
プロンプト:「あなたは量子物理学の専門家です。量子コンピューターの原理を高校生向けに簡単に説明してください。」 -
デリミターを使用する:
プロンプト:「以下の文章を要約してください:『量子コンピューターは...』」 -
タスクのステップを指定する:
プロンプト:「まず量子コンピューターの歴史について説明し、次にその仕組みを解説してください。」 -
出力の長さを指定する:
プロンプト:「量子コンピューターについての簡単な説明を、150語以内で書いてください。」
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参照テキストを提供する:
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参照テキストを使用して回答する:
プロンプト:「以下の記事を参考にして、量子コンピューターの安全性について説明してください。[記事のテキスト]」 -
参照テキストから引用を含める:
プロンプト:「次の文書を使用して、量子コンピューターの主な応用分野を説明し、関連する部分を引用してください。[文書のテキスト]」
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複雑なタスクを分割する:
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意図分類を使用する:
プロンプト:「次の文に基づいて、顧客の問い合わせが技術的な問題なのか、アカウント管理に関するものなのかを分類してください。『私のアカウントにアクセスできません。』」 -
以前のダイアログを要約する:
プロンプト:「これまでの会話を要約して、顧客が直面している問題を特定してください。[会話のログ]」 -
文書を部分的に要約する:
プロンプト:「この長い記事をセクションごとに要約し、最後に全体の要約を作成してください。[記事のテキスト]」
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「考える時間」を与える:
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自分自身の解決策を考え出す:
プロンプト:「次の数学の問題を解いて、その解法をステップバイステップで説明してください。問題: 3x^2 + 5x - 8 = 0」 -
内部モノローグを使用する:
プロンプト:「この数学の問題について内部的に考え、その後で最終的な答えを提供してください。問題: x^3 - 2x^2 + 4 = 0」
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外部ツールを使用する:
- **埋め込み
ベースの検索を使用する**:
プロンプト:「データベースから最も関連性の高い文書を検索し、その文書を使って次の質問に答えてください。質問: 最新のAI技術はどのようなものですか?」
- 計算を実行する:
プロンプト:「Pythonコードを書いて、次の方程式の解を求めてください。方程式: x^2 - 4x + 4 = 0」
これらのサンプルは、特定のタスクや状況に応じて調整することができます。また、これらの例を基にして、独自のプロンプトを実験的に作成することが重要です。