Q&A事例1

Anonymous

登録しようとして調査を依頼したら、登録可能性50%と言われてしましました。

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スタートアップのための商標の教科書

登録可能性が50%とされる場合、それは出願する商標が先行商標と類似する可能性があることを指しています。この状況に対応するため、以下の選択肢を検討できます:

  1. 先行商標との差異強調: 商標の外観、観念、称呼が先行商標と異なることを明確にする。

  2. 商品又は役務の変更: 衝突している商品やサービスを出願から削除し、類似性を回避。

  3. 不使用取消審判の検討: 先行商標が3年以上使用されていない場合、不使用取消審判を申し立てることができます。

  4. 先行商標の権利者との交渉: 使用許諾を受けるなど、交渉による解決を試みる。

  5. 新たな商標の検討: 登録可能性が高い別の商標を検討。

スタートアップにとって商標は重要な資産であり、登録可能性が低い場合でも、これらの対応を通じてリスクを低減し、ブランド価値を守ることが重要です。専門家(弁護士、弁理士)のアドバイスを受けることをお勧めします。

Anonymous

登録したいのは「カロバロ」で他社商標「バロバロ」が同じソフトウェアの提供について登録されているようです。ただ、ブランド変更はできるだけ避けたいです。

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「カロバロ」という商標を登録する際に「バロバロ」という先行商標が存在し、両者が同じソフトウェアの提供に関連する場合、衝突のリスクがあります。以下の対応策を検討できます:

  1. 類似性の検討: 「カロバロ」と「バロバロ」の類似性を詳細に検討します。商標法上、外観、観念、称呼を総合的に考慮し、誤認混同のおそれがあるかを判断します。

  2. 不使用取消審判の検討: 「バロバロ」が過去3年間実際に使用されていない場合、不使用取消審判を申し立てることが可能です。

  3. 商標の修正: 「カロバロ」のデザインや構成を変更し、類似性を低減することも一つの方法ですが、根本的な変更は出願後では困難です。

  4. 先行商標の権利者との交渉: 「バロバロ」の権利者と交渉し、共存やライセンス契約を模索する。

  5. 商標審査への意見提出: 商標出願後、拒絶理由通知が送付された場合、反論の機会があります。ここで、「カロバロ」が「バロバロ」と明確に区別される理由を明示します。

ブランド変更を避けることは理解できますが、商標登録の際には先行商標との衝突を避けるために慎重に対応する必要があります。このプロセスには弁護士や弁理士の専門的な助言が非常に重要です。

Anonymous

「ソフトウェアの提供」について役務から削ってしまえばいいですかね?問題はありますか。

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「ソフトウェアの提供」という役務を商標出願から削除することは、先行商標「バロバロ」との衝突を避ける一つの方法です。ただし、このアプローチには以下の点を考慮する必要があります:

  1. ビジネスの影響: 「ソフトウェアの提供」が貴社ビジネスの主要な部分である場合、この役務を削除すると、その分野での商標保護が失われます。将来的にこの役務で商標を使用する際にリスクが生じる可能性があります。

  2. 代替役務の検討: 「ソフトウェアの提供」以外の役務で商標「カロバロ」を使用する場合、これらの役務について商標保護を受けることができます。ビジネスモデルに影響を与えずに保護を確保できるか検討が必要です。

  3. 将来のビジネス展開: ビジネスが成長し、将来的に「ソフトウェアの提供」に関連するサービスを展開する可能性がある場合、その役務での保護がないと、競合他社が同じ名前でソフトウェア関連サービスを提供するリスクがあります。

役務を削除することは、先行商標との衝突を避ける有効な手段ですが、ビジネスの現状と将来の展望を総合的に考慮し、適切な判断をすることが重要です。このような戦略的な判断には、弁護士や弁理士の専門的なアドバイスが必要です。